あおき小児科

〒446-0072 愛知県安城市住吉町荒曽根80-6
TEL:0566-97-5200
FAX:0566-97-5201

診療案内

診療案内

当医院では小児内科を主に、乳児健診から予防接種まで幅広く承っています。

風邪や体調不良はもちろん、気になる病気の情報まで情報公開を行ってみました。
どうぞご参考までにご覧ください。

もし、お気になられる点等がございましたら、当院へお気軽にご相談ください。

今、注目の病気

■溶連菌感染症

発熱、咽頭痛が主訴の溶連菌感染症がよくみられます。体に小さい赤い発疹が出現することが多く、舌も苺のようにあかくなります。出席停止の病気ですが、熱が下がり発疹が消えれば登園・登校できます

■おたふくかぜ

最近、おたふくかぜの子どもが多くなってきました。原因はおたふくワクチンを接種していない子どもが多いからです。おたふくワクチンは定期接種ワクチンでないので待っていても保健センターから接種券は送られてきません。費用は必要ですが一歳を過ぎたらおたふくワクチンを受けるようにしましょう。その後、小学校入学前に2回目の接種を受けて下さい。時期としては小学校入学前の年に保健センターから麻しん風しんワクチンの接種券が送られてきます。これと同時期に受ければいいでしょう

「流行性耳下腺炎」ともいいます。耳の下、下あごの角の裏のあたりが腫れる病気です。困るのは痛みのために食事がとれなくなることです。発熱もあります。片方だけでおさまることもありますが、多くは片方が腫れて、その2~3日後に他方も腫れてきます。腫れが始まってから5日間は通園・通学はできません

「おたふくかぜ」のワクチンは任意接種なので、待っていても保健センターから接種券は送られてきません。1歳を過ぎたら「麻しん・風しんワクチン」「水痘ワクチン」と同時期に接種するようにしましょう。「おたふくかせ」のワクチンも2回接種が望ましく、2回目の時期としては、「麻しん・風しんワクチン」2回目が小学校入学前年にありますので、それと同時期に接種するのがいいと考えます。

■胃腸かぜ

吐き気、嘔吐、下痢の胃腸かぜが流行しています。

最近開始されたワクチンのおかげでロタウイルスの原因の胃腸かぜはありません。

ノロウイルスが原因の胃腸かぜはありますが、検査のためには便が必要でインフルエンザのように簡単には診断できません。

症状が強い場合では点滴がとても有効です。

■風しん

妊娠初期の方が風しんに感染すると、赤ちゃんが「先天性風しん症候群」というやっかいな病気になることがあります。成人男性の風しん抗体保有率が低いので、成人男性が風しんに感染することが多く、夫が感染すると妊娠中の妻に伝染させることがあるので危険です。お子さんが1歳を過ぎたら早めに「麻しん風しんワクチン」を接種しましょう。

妊娠を希望しておられるご夫婦でも安城に在住であれば風しん抗体検査後に公費のワクチン補助があります。

■りんご病

ほっぺが赤くなる「りんご病」というかわいらしい名前のついた病気が増えてきています。「パルボウイルスB19」という聞き慣れないウイルスが原因です。発熱はなく、ほほ、腕、足などにレース状の赤い発疹が出現します。小児に多く、子どもでは軽くすむことが多く、特別な治療も不要で通園も可能です。実は発疹の症状の出現する1週間ほど前に感染力を持った時期があったのですが気がつかない内に過ぎてしまいました。大人が「りんご病」になることもあります。

実は大人の方が症状が強いのです。大人では発疹はそれほど鮮明ではありませんが、手足が腫れ関節痛が強く出ます。発熱、頭痛、痒みを伴うこともあります。また、妊娠中の方が発症すると胎児に重大な影響が出ることがあり要注意です。

■麻しん(はしか)

「日本、麻しん排除宣言」

厚生労働省は平成27年3月27日、WHOから日本は「麻しん排除状態」にあると認定を受けたと発表した。現在、麻しんの局所的な発生はあるものの全て海外からの持ち込みであり、日本は土着の麻しんはないと考えていいようです。

ただし、外国からの持ち込みの可能性は依然として高いので、麻しんワクチンの接種はしっかりと続ける必要があります。

アメリカではずっと前から麻しん排除状態にありますが、やはり海外からの持ち込み麻しんはあります。また、麻しんワクチン拒否の人々がいるため、これらの人の中での麻しん発生が現在問題となっています。1歳を過ぎたら早めに、「麻しん風しんワクチン」を接種しましょう。

よくある病気の解説・処置方法

胃腸カゼについて

胃腸カゼについて

冬になれば毎年、胃腸カゼが流行します。
症状としてはおう吐、下痢・発熱などです。冬以外にもみられることはよくあります。

胃腸カゼの原因として多いのは、「ロタウイルス」、「ノロウイルス」の二つのウイルスがあります。

■ロタウイルス感染症

白色の下痢便が特徴で、潜伏期は1~2日で短く感染力は強い。症状としては白色下痢便、おう吐、発熱がみられることが多い。乳幼児ほど症状が強く出やすく、脱水症にもなりやすいので注意が必要となる。

ロタウイルス感染の際には発熱がなくても、けいれんがみられることがあり無熱性けいれんの原因となる。肝機能異常を伴うこともある。最近では経口のワクチンが使用できるようになった。生後2ヶ月から投与可能で、2回投与と3回投与の2種類のワクチンが市販されているが、3回投与のほうが望ましい。

アメリカではロタウイルスワクチン開始により、ロタウイルス感染の小児が減少し、さらにはワクチンを受けていない小児や親のロタウイルス感染も減少したと報告されている。便のウイルス検査によって外来で診断可能な病気です。

■ノロウイルス感染症

12月~2月にかけて流行することが多い病気です。感児の糞便、吐物をさわって経口感染をすることが多いが、汚染した食物からの感染も多い。 最近では食中毒の1番の原因となっている。汚染した貝類(カキ)、水を口にして感染することが多くなっている。汚染した水で栽培された果物、野菜から感染することもあります。

ロタウイルスとは違い、まだ有効なワクチンはできておらず、予防には繰り返しの手洗いが必要です。症状の出ない不顕性感染のヒトもおり、このようなヒトからの感染もあります。また、水はがなくても乾燥した状態でもウイルスが生きている場合があり要注意です。 便のウイルス検査によって外来でも診断可能な病気です。

夏カゼについて

夏カゼについて

毎年、夏になると「夏カゼ」と呼ばれる一群の病気が流行します。

「夏カゼ」の特徴としては「手足口病」以外は高熱を伴うことが多いことです。

「夏カゼ」には「手足口病」、「ヘルパンギーナ」、「プール熱」などがあります。
いずれもウイルスが原因です。

■手足口病

名前のとおりに手、足、口にほっしんの出現する病気です。発疹は膝や臀部にもよく現れます。発熱は軽いことがほとんどです。潜伏期は3~6日。原因として多いのはコクサッキーA16で、他にエンテロウイルス71、コクサッキー10、コクサッキー5などがあり、繰り返し感染することもあります。

症状として困るのは、口の中に口内炎が多発する場合で食事が困難となります。このような場合では刺激の少ない柔らかい食事をとるか、それが困難であれば、水分摂取を心がけてください。

手足口病のウイルスは腸のなかで増殖し、便といっしょに出てきます。周囲の人の手洗いが必要ですが、やっかいなのは、発疹などが消失した後も、便中に3~4週間ウイルスが排出されます。症状が消失した後も感染の可能性があるため、手足口病は保育園、幼稚園、小学校では登園、通学禁止の病気にはなっていません。ただし、発熱があり、食事がとれないようなときは休む必要があり、園の方針で登園不可であれば従うしかありません。

■ヘルバンギーナ

高熱、口の奥の痛みが特徴の病気です。のどの奥に赤いブツブツができて食事がとれなくなります。コクサッキーA群ウイルス、コクサッキーB群ウイルス、エコーウイルスなどが原因で、潜伏期は2~4日です。

乳幼児に多く、のどの痛みのために食事や哺乳が困難となります。どうしても水分が摂取できなければ点滴が必要となります。

■プール熱

これも高熱を伴う病気です。原因はアデノウイルスで潜伏期は4~5日。「プール熱」の正式名は「咽頭結膜熱」で発熱以外に目が赤くなるのが特徴です。プールで感染するためこの名前がつけられましたが、実際にはプール以外での感染のほうが多いでしょう。高熱は4日簡続くことが多く、のども赤くなり、扁桃に白いうみのようなものが着くのが特徴です。のどのウイルス検査により外来でも診断可能な疾患です。

花粉症について

赤ちゃんに花粉症はありません。
しかし、5歳を過ぎると鼻水・鼻づまりの花粉症がふえてきます。

「アレルギーマーチ」という概念があります。楽しいマーチではなく、アレルギーの病気が大きくなるにつれて変化していくことを意味します。
乳児期にアトピー性皮膚炎がある子どもは喘息になりやすく、5歳を過ぎるとアレルギー性鼻炎(花粉症)になりやすいのです。
全てを持った子どももいれば、一つだけの子どももいますし、大きくなってアトピー性皮膚炎が治る子どももいます。

また、花粉症は遺伝することが多く、親が花粉症であれば子どもも花粉症になりやすいのです。

花粉症の三大症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」ですが、花粉を吸い込んだ時に体がこのような反応を示すには理由があります。花粉を吹き飛ばそうとして「くしゃみ」が、花粉を流し去ろうとして「鼻水」が、花粉を阻止しようとして「鼻づまり」が起きるのです。ただし、アレルギー体質があると必要以上に反応が生じて困ったことになります。

子どもの花粉症ではくしゃみは少なく、主症状は鼻水、鼻づまりです。鼻づまりが強いと睡眠が十分にとれなくなることもあります。

花粉症の薬は最近、種類が増えてきました。個人差はありますが、薬によって眠気の出るものもありますが、ほとんど出ないものもあります。眠気がでるようでしたら、処方の際に申し出てください。考慮いたします。また、症状を抑える点鼻薬もあります。

スギ、ヒノキが原因であれば春先から初夏、イネ科が原因であれば初夏から秋にかけてが花粉症のシーズンです。また、ハウスダストが原因のアレルギー性鼻炎であれば一年を通じて症状が出ます。

気管支喘息について

気管支喘息について

咳、喘鳴(ぜんめい:ゼーゼー、ヒューヒュー)があり、呼吸が苦しくなる病気。
この症状は繰り返すことが多く、やっかいなのは夜間に悪化しやすいことです。

夜間、体が休もうとしている時間は「交感神経」よりも「副交感神経」が働いている時間帯なのですが「副交感神経」が働いているほうが喘息は悪化しやすいのです。

小児の気管支喘息は年齢が大きくなると治っていくことがよくあります。
ただし、一部の人は成人になっても治療が必要なこともあります。

■喘息の原因

私たちは口や鼻から空気を吸い込み、肺で酸素と二酸化炭素の交換をおこなって生きています。この空気の通り道の気管支というパイプがアレルギーをもった敏感な体質の人は、何らかの刺激によって細くなってしまい、ゼーゼー、ヒューヒューがあらわれ呼吸が苦しくなってしまいます。

喘息で咳や喘鳴などが出る場合を「喘息発作」といいます。「喘息発作」がでやすいのはカゼやほこり(ダニ、ハウスダスト)などを吸い込んだ場合が多く、季節の変化気圧の変化なども影響します。「喘息発作」が一番でやすいのは台風の季節です。

気管支喘息はアレルギーの病気の一つですが、最近では気管支が慢性の炎症の存在によって悪化しやすくなっていると考えられています。この慢性の炎症をおさえるためにステロイドの吸入が行われます。喘息は遺伝することが多い病気で、両親や祖父母に喘息の人がいれば子どもにも喘息がでやすくなります。

■小発作・中発作・大発作

日常の生活への影響の程度によって、喘息発作は「小発作」、「中発作」、「大発作」といった分類に分けられます。

「小発作」ではほぼ日常生活がかのうで、夜間に睡眠が障害されることはありません。「中発作」では日常生活に支障がではじめ、夜間に何回か起きてしまいます。「大発作」では日常生活が困難となり、夜横になって寝ることができなくなります。「大発作」では入院治療も必要となります。

夜間、ゼーゼー、ヒューヒューが強い時では体を横にしているよりも、体を起こして何かもたれかかっている状態のほうが呼吸は楽になります。この状態を「起座呼吸」といいます

■喘息の治療

ゼーゼー、ヒューヒューを治すために気管支を広げる薬を使用します。また、喘息発作を予防するために、ステロイドの吸入やアレルギーや炎症をおさえる薬も必要となります。

喘息発作を繰り返す場合では長期にわたっての治療が必要となります。夜間に発作がでやすい場合では、家庭に吸入器を置いておいて治療薬を吸入することもあります。

治療薬は内服薬が多いのですが、喘息発作を繰り返す場合では吸入薬が中心となります。吸入薬には気管支を広げる薬とステロイド剤の二種類あります。

■環境の整備

ほこりの多い、犬やネコのいる家庭では喘息が悪化しやすくなります。ほこりやダニのいない快適な環境を整備する必要があります。掃除はこまめにするようにしましょう。

掃除機の使用中はほこりが舞う可能性があるのでこどもは近づけないようにしましょう。

カーペットの使用は望ましくありません。布ばりのソファーも要注意です。カーテンは定期的に洗ってください。ふとんも定期的に日に当てて干したほうがいいでしょう。最近ではふとん専用の掃除機も市販されています。

ある程度大きなこどもでは運動療法も効果があります。水泳が有効と言われていますが、管楽器の練習も効果的なようです。

溶連菌感染症について

「溶連菌」とは聞き慣れない名前でしょうが、正式には「溶血性連鎖球菌A群感染症」といい、更にむつかしい名前になってしまいます。
症状としては、発熱、咽頭痛と痒みを伴う全身性の小さな赤い発疹です。

舌が苺のように赤くなり、治った後で手の皮膚が少しはがれることもあります。
潜伏期は2~5日で兄弟にうつることがよくあります。
昔の抗生物質のなかった時代では「猩紅熱」と呼ばれており、「法定伝染病」のひとつでこわい病気だったのですが、有効な抗生物質のおかげで、通院で治ってしまう病気となりました。

ただ、注意しなければいけないのが治ったあとです。
乳幼児では少ないのですが、5歳前後のこどもが「溶連菌感染症」にかかると、そのあとで「急性腎炎」という腎臓の病気になってしまうことがあります。
昔は小児の急性腎炎の原因として多かったのですが、最近では少なくなっています。

この「急性腎炎」を防ぐためには、しっかりと「抗生物質」を飲んで治療する必要があります。薬の種類によって異なるのですが、5日から10日簡の内服が必要です。熱が下がったからといって内服を中止せずに、医師から言われた期間は必ず薬を飲んでください。

のどの細菌検査によってその場で診断をつけることが可能な疾患です。

熱性けいれんについて

小さい子どもは熱が高くなると「痙攣:けいれん、ひきつけ」をおこします。
けいれんを初めて見るお母さん方は、だれでもびっくりし恐怖を感じます。

生後6ヶ月から5歳の子どもに多く、6歳を過ぎると少なくなります。また遺伝することが多く、両親や兄弟に「熱性けいれん」の既往があれば要注意です。

急に熱が上昇するときにけいれんを引き起こすことが多く、乳児期では「突発性発疹」の際に急に熱が出ることがあり、「突発性発疹」では熱性けいれんが多くみられます。
むつかしいことかもしれませんが、一番重要なことはあせらないことです。

ほとんどの場合、5分もすれば自然におさまってきます。
舌を噛むといけないという理由で、口の中に何かを入れることがありますが、これはやめてください。
けいれんを起こした時に舌を噛んでいなければ、その後で舌を噛むことはありません。
口の中にものを入れる行為は呼吸困難の誘因となります。

けいれんを起こした時に胃の中のものをもどすことはよくあります。上を向いた状態でもどすと、吐物を吸い込んでしまい気管に詰まる可能性があるので、体を横にむけて安静にしてあげて下さい。体を揺すったりするのはよくないことです。

もし、けいれんが10分以上続く様な場合は救急車を呼んでいただいてかまいません。かかりつけの医院が近くにあればすぐに受診してください。

けいれんは一回だけのことが多いのですが、何回も繰り返す子どももいます。このような場合では脳波検査やCT、MRI検査が必要となります。一回だけのけいれんで脳波検査は必要ありません。

けいれんが15分以上続く場合、けいれんに左右差がある場合、けいれんがおさまってもずっと意識がもどらない場合、24時間以内に2回くりかえす場合、6ヶ月未満・6歳以上でおこす場合、1年間に5回以上くりかえす場合などは「複雑性熱性けいれん」といって検査が必要です。

けいれんを予防する座薬があります。熱性けいれんの既往があれば熱が上がりそうな時に使用します。その8時間後にまだ高熱があれば2回目のけいれん予防の座薬を使用します。しかし、3回以上使用しないでください。

副作用の体のふらつきが出てぼーっとした状態になります。こどもが100人いれば8人ほどの熱性けいれんをもった子どもがいます。とてもよくある病気なので、経験することも多いのですが、重要なことはおちついて子どもの状態をみることです。